失礼のない喪中はがきの宛名の書き方をマスターしよう!

mochu-atenagaki

喪中はがきは年賀状以上に気を使うものですが、自分で宛名書きをするならかなり敏感になったほうがいいです。

意外と喪中はがきに関してはうるさい方もいるため、自分の常識だけで判断すると「非常識もの扱い」されないとも限りません。

このサイトに目を通すことで、喪中はがきにおける失敗しない宛名の書き方がわかるようになりますよ!

喪中はがきの宛名の色は黒、もしくは薄墨でもOK

薄墨で書くマナーがあるのはお香典ですが、喪中はがきはどうでしょうか?

そもそも薄墨で書く理由は、

【涙で墨が滲んで字が薄い状態】
【突然の出来事でしっかり墨を磨っている時間もなく、薄墨になってしまったが取り急ぎお知らせをさせていただきます】
という意味が込められているためなのです。

これは昔からの日本の慣習であり、マナーとされています。

しかし喪中はがきの場合は挨拶状であり、事前に準備ができることからお香典のように薄墨でなければいけないという決まりはありません。

薄墨または黒色でしたら問題ありません。

例え親しい間柄であっても、年賀はがきや通常の絵手紙のようなカラフルな文字の色は避けましょう。

また、はがきの種類に関しても配慮があると良いですね。

喪中はがきは通常のはがきを選びますが、通常のはがきにも種類があります。

違いは料額印面の部分ですが、「ヤマユリ」「山桜」「胡蝶蘭」と3つの図柄があります。

その中の「胡蝶蘭」をデザインしたものは寒中見舞いや喪中はがきに適していますので、選ぶ際には「胡蝶蘭」を選ぶことを忘れないようにしてくださいね。

はがき印刷ソフトにも薄墨設定があります!

最近では喪中はがきも、自分でパソコンを使って文章を作成したものを印刷したり、印刷ソフトを使用したりする方も多くみられます。

特にはがき作成ソフトにはテンプレートの種類も多く、デザインのみ差し替えができたりと、お好みの仕上がりにする事ができるため、ご活用されている方も多いのではないでしょうか。

中には薄墨設定ができるものもあり、薄墨設定ですと大変仕上がりもきれいですのでオススメです。

薄墨印刷設定が無いときには、文字の色を灰色(グレー)にするか、プリンターで印字濃度を薄くする方法もありますね。

ただし、宛名に関しては、薄墨印刷設定が無いときには黒文字で印刷した方が無難です。

郵便局では、郵便番号を機械で読み取り、分別作業が行われていますので、ご自身で設定したグレーの文字色や、印刷濃度の低いものは読み取れない恐れがあります。

喪中はがきの場合、宛名は横書きでも良いの?

喪中はがきは正式で改まった書面であることから、基本的には宛名も縦書きとするのがマナーとされています。特に目上の方に出す場合は縦書きに越した事はありません。

しかし、最近では作成ソフトや郵便局でも、挨拶面のデザインが横のデザインのものも増えてきていますよね。

その場合はどうしたらいいのか?挨拶状の表面が横のデザインでも、なんとなく宛名面は縦書きの方が良いのかな?と迷ってしまいますよね。

しかし、喪中はがきに限らず、【表面と宛名面の向きは揃える】というのが基本になっています。

挨拶状である表面が横書きなら宛名面も横書き、表面が縦書きなら宛名面も縦書きです。

故人のキャラクターや、送る相手によっては横書きの喪中はがきを選ぶ場合もありますが、その際はあまり砕けた印象にならないよう、書体は明朝体や楷書体を選び、凝った書体や特殊なフォントを使用するのは避けた方がよいでしょう。

また、喪中はがきのような正式な書面で宛名シールを使うのも失礼にあたりますので、やめましょう。

宛名を手書きするときに使うペンにも気を付けるべし!

喪中はがきの宛名を書く際の筆記用具に正式な決まりがあるわけではありませんが、せっかく丁寧に手書きで送るのであれば、使用するペンにも気を配ってみると、より気持ちが伝わりますね。

喪中はがきに利用する筆記用具の種類は以下の5種類です。

  1. 筆ペン
  2. 万年筆
  3. 毛筆
  4. サインペン
  5. フェルトペン

最も格式高いのは毛筆ですが、普段から使い慣れていないとなかなか難しいですよね。

筆ペンは、コンビニや100円均一などでも気軽に購入でき、マナーとしての役割も十分ですのでオススメです。

最近は水性インクの書きやすいボールペンや、油性インクの公文書に使われるようなものもありますが、ボールペンには「略式のペン」という印象が強く、喪中はがきなどの厳粛な書面には向きません。

また、フェルトペンはマナーとしては問題ありませんが雨などで水に濡れるとにじんでしまう特性があるので注意が必要です。

どの筆記用具を使う場合も、色は薄墨や青みの強いブルーブラックではなく、はっきりと読める黒が望ましいで良いでしょう。

宛名を連名にする時の正しい書き方の解説

その1:相手の配偶者と一緒に2名の連名にする場合

差出人を連名にする際は、世帯主を一番右にフルネームで書きます。

左に配偶者の下の名前のみ、世帯主の下の名前と揃えるように書きます。

このとき、○○様という敬称は、それぞれの名前の下に付けます。

敬称をまとめて一つにすることはしません。

その2:喪中はがきの宛名を「ご家族様」としても良い

喪中はがきは「身内に不幸があり悲しい心持のため、新年のご挨拶は控えさせていただきます」という意味のある年賀欠礼であり、いわば大人同士のやり取りになります。

そういった理由から、厳格にいえば『宛名に子供の名前は記載しない』のがマナーとされています。

しかし、密に家族ぐるみのお付き合いをされている場合や、相手のお子様が幼児ではなく大人に近い年齢の場合などには、世帯主名前の横に『○○家御一同様』と、省略することも可能です。

ご家族の名前をそれぞれ全て書く場合、子供の名前には「○○君」や「○○ちゃん」は使わず、○○様とします。

これは親しい間柄でも同じ事がいえますので、宛名に配偶者以外の名前を記載するかどうかも含めて、気遣いのある喪中はがきが書けると良いでしょう。

その3:ビジネス編「宛名に会社名を入れる場合」

喪中は個人のものですので、法人として喪中はがきというものを送る事は滅多にないケースですが、もし喪中はがきに会社名を入れるときには敬称に注意しましょう。

これは喪中はがきに限った事ではなく、会社名をいれた郵便物を送る際にはどんなシーンでも共通して同じことがいえますので、1度おさらいの意味も込めて以下のことを確認してみましょう。

・会社宛に送るときは「御中」を使いますが、会社名の後に個人名を入れて送るときは「様」を使います。
【○○会社御中 ○○様】は誤りです。正しくは、【○○会社 ○○様】になります。

・役職の記載にも注意しましょう。名前に役職を付けることはありません。
【○○部長様】ではなく、【部長 ○○様】としましょう。

少しややこしいですが、特に会社関係の方宛てに喪中はがきを送る際には気をつけたいところですよね。

いざ喪中はがきを準備しなければならなくなった時に、焦ってしまわないようにご活用くださいね!

喪中はがきのマナーや書き方で一生困らない方法がある!?

ここまで散々、喪中はがきの宛名の書き方に関して勉強してきましたが、実はこんなことを気にしなくてもいい方法があります。

それが喪中はがきの印刷サービスを利用すること、これに尽きます。

ネットで申込できるわけですが、宛名印刷すらも無料でやってくれるところもありますし、挨拶文もリストから選ぶだけで完成するためマナー違反をする恐れがありません。

ですから、宛名を自分で書こうとか、家のプリンターでやろうとか、そういうのは今の時代は止めたほうがいいかなって思いますね(^-^;

喪中はがきの販売ってどこで、いつから?にもある通り、準備が良い人ほど早めに喪中はがきを用意しがち。

でもはがき自体を買ってしまってはネットの印刷サービスは使えませんからね。

(厳密に言えば、はがきを送って、持ち込み印刷と言う形でやってもらうことも可能ではあります)